女性泌尿器科

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蒲田泌尿器科皮ふ科クリニック

〒144-0052
東京都大田区蒲田5-28-18
京急EXイン蒲田2階
蒲田クリニックモール内

女性の皆様へ

女性には、トイレが近い、急に尿意を催す、トイレまで間に合わずに尿が漏れてしまう、咳・くしゃみ・運動で尿が漏れてしまうといった悩みを持っている方が数多くいらっしゃいます。
しかし、恥ずかしかったりどこで誰に相談していいのかわからないため、誰にも言えず1人で悩んでいる方がほとんどです。

女性の排尿症状は、適切な検査と治療をすれば驚くほど改善します。
治療を受けた方々の多くは、「もっと早く来ればよかった」と言ってくださいます。
女性泌尿器科のスペシャリストは非常に少ないので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

急性膀胱炎

急性膀胱炎は女性に特有の病気です。
女性は尿道が約3~4cmと短いので、膀胱に細菌が入り込みやすいために起こります。原因となる菌は80%以上が大腸菌です。
放置しておくと、急性腎盂腎炎になることがあります。膀胱炎を繰り返す方は、膀胱そのものに異常がないかどうかを検査することをお勧めします。

症状

排尿の時や排尿後に痛みや不快感がある、トイレが近い、残尿感がある、血尿が出るなどといった症状が起こります。

検査

尿検査が基本です。試験紙による簡易的な検査だけでなく、尿を遠心分離したものを顕微鏡で観察します。
原因となっている細菌検査も行い、抗生物質が効かない細菌がいないかどうかも調べます。

治療

治療方法は、抗生物質を数日間内服するのが基本です。また、水分をいつもより多めに摂取するようにしてください。
症状がなくなったからといって内服をやめてしまうと、再び悪くなることがあります。処方された薬は必ず最後まで飲みきってください。
症状が良くならない場合は、抗生物質が効かない細菌が原因となっている可能性があります。細菌検査で抗生物質の感受性検査をしていますので、効果のある抗生物質を選択します。

予防法

急性膀胱炎にならないために一番大切なことは、トイレを我慢しすぎないことです。膀胱が満タンになる前に、こまめに排尿する習慣をつけてください。
水分を十分に摂ることも大切です。1日1リットル以上を目安にして、多めに飲むようにしてください。 性交後には必ず排尿するようにしてください。温水洗浄便座を使用している方は、洗浄の強さを最大にしないようにしてください

過活動膀胱

過活動膀胱とは、「トイレが近い」「急に我慢できないような尿意が起こる」「急にトイレに行きたくなり、我慢できずに尿が漏れてしまう」といった症状を起こす疾患です。
過活動膀胱の患者さんは日本で約810万人にのぼるとされています。頻度は加齢とともに増加し、70歳以上では30%以上が罹患しています。
多くの方が誰にも言えずに一人で悩んでいると思われます。過活動膀胱の症状があるために外出や旅行を控えるようになるなど、生活の質(Quality of Life)が低下してしまうのが最大の問題点です。

原因

排尿筋が過剰に活動することが過活動膀胱の原因です。
過活動膀胱には神経因性と非神経因性があります。脳梗塞や脳出血などの脳脊髄疾患が原因になっているものが神経因性、そうでないものが非神経因性です。
加齢やストレスによって起こることもありますが、ほとんどのケースが原因不明です。

検査

まずは尿検査で膀胱炎がないかどうかを調べます。次に超音波検査を行い、尿路結石症や膀胱癌などの疾患が隠れていないかどうかを確認します。
正常な排尿ができているかどうか、尿流測定や残尿測定を行うこともあります。

治療

第一選択は薬物療法です。通常は抗コリン剤やβ3刺激薬といった薬剤が処方されます。
尿意を感じても我慢する練習をする膀胱訓練や、骨盤底の筋肉を鍛える骨盤底筋体操が有効なこともあります。下半身を冷やさないようにすることも大切です。

腹圧性尿失禁

女性は尿が漏れないようにするために、骨盤底を支えている骨盤底筋群という筋肉の膜が膀胱や尿道を支えています。 この骨盤底筋群がゆるんでしまうことにより、尿道をうまく締められなくなり尿漏れを起こしてしまうのが腹圧性尿失禁です。
骨盤底筋群がゆるむ原因としては、出産、加齢、更年期、肥満、重いものを持つ習慣などがあります。

症状

次のような強い腹圧がかかった時に尿が漏れてしまいます。
・咳やくしゃみをする
・走ったり、テニスやゴルフなどのスポーツをする
・大笑いをする
・階段や坂道を下りる

検査

問診の他、60分間パッドテストという検査を行います。
膀胱にある程度尿がたまった状態で決められた運動をしていただき、あらかじめ当てておいたパッドの重量がどれくらい増えたかを測定します。重症度の判定に有用です。

治療

軽症な方には、骨盤底筋体操を指導します。ゆるんでしまった骨盤底筋群を鍛えて、尿道を締める力をつけます。 根気よく続けると、数か月で効果が現れます。体操が無効な場合には、薬物療法を行います。通常はβ2刺激薬が使われます。
重症例や早く治したい方には、小手術を行います。尿道を支えるポリプロピレン製のメッシュを埋め込むTOT手術・TVT手術が一般的です。 通常は病院に数日間入院して全身麻酔か脊椎麻酔をかけて行われますが、当院では局所麻酔での日帰り手術を行うことができます。

骨盤臓器脱

骨盤内で子宮や膀胱などを支えている靭帯や筋膜がゆるんでしまうことにより、子宮・膀胱・直腸などが腟から出てきてしまう疾患を、骨盤臓器脱と総称しています。
臓器が下垂してしまう不快感や、排尿・排便がスムーズでなくなってしまうことが主な症状です。骨盤臓器脱で悩んでいる方は意外に多く、欧米の研究によると分娩後の女性のうち約30%に骨盤臓器脱があるとされています。
多くの方が誰にも言えずに一人で悩んでいると思われます。骨盤臓器脱の症状があるために外出や旅行を控えるようになるなど、生活の質(Quality of Life)が低下してしまうのが最大の問題点です。

膀胱瘤

膀胱が腟口から脱出するもので、腟前壁が弛緩してしまうことにより起こります。
初期症状は、腟からピンポン玉のようなものが出てきたのに気づくことです。下垂が高度になってくると尿道が屈曲するようになり、尿が出にくくなったり、トイレに間に合わない切迫性尿失禁をきたしたりします。

子宮脱

子宮が腟口から脱出するもので、子宮を骨盤に固定する靭帯が弛緩してしまうことにより起こります。子宮脱の症状は脱出時に腟口周辺の違和感が強く、下垂した子宮が擦過傷を起こし出血することが多くなります。 重症化すると完全子宮脱となり、子宮全体が脱出することもあります。

直腸瘤

直腸が腟口から脱出するもので、腟後壁が弛緩してしまうことにより起こります。
初期症状は、腟から何か出てきたのに気づくことです。下垂が高度になってくると排便がうまくできなくなってきます。便が肛門付近まで来ているのに腹圧をかけても出てこなくなるためです。

治療

軽症の場合には、骨盤底筋体操を指導します。ただし骨盤底筋体操により治癒するわけではなく、これ以上悪化するのを予防するのが目的です。
中等症の方にはペッサリー治療が有効です。シリコン製のリングペッサリーを腟内に挿入することにより、臓器下垂を防ぐ治療法です。 違和感が強い方には、サポート下着の着用が有効なこともあります。サポート下着にも様々な種類がありますので、適性のあるものを紹介させていただいています。
重症な方には手術療法をおすすめします。手術法が多岐にわたっており、年齢・性交渉の有無・腹部手術歴などにより手術法が選択されます。当院では最適な手術を行える紹介先を確実に選択することができます。

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